プレクサス・インスタレーション
「叢」は、2001年にパリで行われた展覧会「Zenlogique/全然禅」へ出品したインスタレーションに使用した音源を、編集しまとめたものです。
インスタレーションでは、様々な日常音を元に作成した音源をあらかじめ多数用意しておき、その中から会場の特性に合うものを選び、再構成しCDプレーヤーを用いて再生しました。
スピーカーには様々なオブジェを付着し、音の振動によってアコースティックノイズが生じるように、位置と音量を調整しました。
それらの音は、美容室が併設された会場の環境音と混じり合い、日常と芸術の境界が融合した、重層的な音響空間が現れました。
プレクサス・レコーディング/パフォーマンス
ディスク(トラック)1から8までは、インスタレーションに使用した音源を編集した、左右それぞれ独立した16のモノチャンネルトラックが収録されています。つまりそれらを使って、そのまま16チャンネンルのスピーカーインスタレーションを設置出来るという事です。
ディスク(トラック)9は「HEADSCAPE」でのインスタレーションの一部の現場録音と、それと同じ音源とオブジェを、後に東京のスタジオに設営して録音したもののミックスです。
ディスク(トラック)10は、展覧会のオープニングパーティーで行ったスローモーションパフォーマンスに使用した音源の一部です。
黒づくめの衣装に、小型のスピーカーとオーディオケーブルで作ったネックレスをぶらさげ、円形の鏡を貼付けた円筒のマスクを冠り、その空洞のてっぺんには羽毛を詰め込み、混雑した会場内とその周囲を出来る限りゆっくりと4時間程歩きました。
手には大型のスピーカーを托鉢をする僧のように抱え、そこからトラック10を再生、ネックレススピーカーからは、インスタレーションで使用したすべての音を、一度にまとめて再生しました。
プレクサス・システム
これらの録音は、著作権に関係なく誰でも自由に使える音源として、2004年に編纂、発表したものです。
インスタレーションやコンポジション等のために自由に使って頂き、その成果を私の作品に取り込むという循環をつくるのがその目的でした。
東陽子、Manu Holterbach、桑山清晴、Fabio Carboniより興味深い成果を聴かせていただきましたが、今までの所それらを使用した新たな作品は作っておりません。
とはいえ、デジタルファイル版も著作権フリー音源ですので、もしそれらを元に面白い成果が生まれましたら、是非ご一報下さい。
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